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鉄骨構造物の耐久性を守る!効果的な鉄骨塗装の方法と注意点

  • 執筆者の写真: 美濃部 雅尚
    美濃部 雅尚
  • 2024年6月12日
  • 読了時間: 3分

目次

  • 鉄骨塗装の重要性

  • 鉄骨塗装の目的

  • 錆止め塗料の種類

  • JIS K5674に基づく塗料

  • 作業中止の条件

  • 環境条件の影響

  • 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面

  • コンクリートに埋め込まれる部分

  • 組立によって肌合わせとなる部分

  • 密閉となる内面

  • ガン塗装

  • ローラー塗装

  • ブラスト処理

  • マスキング

  • 溶亜鉛メッキの概要

  • メッキと塗装の併用

  • 表面準備

  • 下塗り

  • 中塗り

  • 上塗り

  • 鉄骨塗装の基本

  • 適切なメンテナンスの重要性

鉄骨塗装の知識とそのプロセス

鉄骨塗装は、構造物の耐久性を確保し、錆びや劣化を防ぐために非常に重要です。以下では、鉄骨塗装に関する知識と作業の流れについて解説します。

塗装の目的

鉄骨塗装の主な目的は、錆止めです。鉄骨は錆びやすく、錆びが進行すると強度が低下するため、塗装によって鉄骨を保護する必要があります。

使用する塗料と標準

鉄骨塗装には、JIS K5674に基づく錆止めペイントが一般的に使用されます。以下の塗料が代表的です:

  • 赤色錆止めペイント

  • グレー色錆止めペイント

塗装作業の条件

塗装作業は環境条件に大きく影響されます。以下の条件では塗装作業を中止する必要があります:

  • 気温が5度以下

  • 湿度が85%以上

  • 雨風、結露で水滴が付着しやすいとき

  • 鋼材表面温度が50度以上

塗装禁止箇所

特定の部位には塗装を行ってはいけません。これらの箇所は以下の通りです:

  • 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面

  • コンクリートに埋め込まれる部分

  • 組立によって肌合わせとなる部分

  • 密閉となる内面

塗装方法

鉄骨塗装にはいくつかの方法があります。一般的な方法は以下の通りです:

  • ガン塗装:コンプレッサーを用いたスプレーガンで塗装します。

  • ローラー塗装:ローラーを使用して塗料を塗布します。

  • ブラスト処理:塗装前に表面をブラスト処理して錆や旧塗膜を除去します。

  • マスキング:塗装しない部分をマスキングテープで保護します。

溶亜鉛メッキ工法

溶亜鉛メッキは、亜鉛の溶融液に鉄骨を浸してメッキを施す工法です。この工法は優れた防錆効果を発揮しますが、塗装との併用も行われます。

作業の流れ

  1. 表面準備:ブラスト処理などで表面の錆や汚れを除去します。

  2. 下塗り:錆止め塗料を塗布します。

  3. 中塗り:下塗りが乾燥した後、中塗り塗料を塗布します。

  4. 上塗り:中塗りが乾燥した後、上塗り塗料を塗布します。

まとめ

鉄骨塗装は、鉄骨構造物の寿命を延ばし、耐久性を確保するために不可欠なプロセスです。適切な塗料の選定と環境条件に配慮した作業が重要です。上記の情報を参考に、鉄骨塗装の基本を理解し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。


 
 
 

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